- 毎日残業を2時間するのは当たり前なのか?
- 平均的な残業時間を知りたい。
- 残業時間ごとの残業代を知りたい。
毎日4時間もサービス残業をしていた経験があります。
この記事を読めば、毎日残業を2時間も3時間もするのが、当たり前なのかどうなのかを知ることができます。
約18万以上を対象にした平均残業時間の調査結果から、違法性と残業代の視点から判断しています。
残業続きの毎日に不安を感じているなら、この記事を読んでほしい。そうすれば、世の中の残業事情とあなたの現状を比較することができ、解決策や希望を見つけられるはずです。
目次
毎日の残業時間の平均は「1時間15分」
(引用元:doda残業時間ランキング2019 15,000人調査)
転職サイトを運営しているdodaの調査によると2019年の1ヶ月の平均残業時間は「24.9時間」でした。
1ヶ月の出勤日数を20日と仮定して計算すると、1日の平均残業時間は「1時間15分」です。
平均残業時間と比較すると、毎日45分も長く働いていることになります。
毎日2時間残業するのは平均より多いということがわかります。
年々減り続ける平均残業時間
転職情報サイトOpenWorksによる残業時間の調査(2012~2018年)とdodaの調査(2019年)を1つのグラフにまとめてみました。
2012年・2013年の平均残業時間は、2時間18分でした。
そこから、年々右肩下がりで、2019年には1時間15分にまで減っています。
平均残業時間2時間を切った2015年以降は、毎日2時間以上残業している人が、少数派となっています。
(引用元:OpenWorks働きがい研究所 168,873件調査)
(引用元:doda残業時間ランキング2019 15,000人調査)
毎日残業したときの残業代は?
残業で一番やりがいを感じるといっても過言ではないのが、残業代の支給です。
基本月給と残業時間によって、残業代が変動するので、一覧表を作成してみました。
残業時間 (1日平均) |
残業代(1ヶ月) | ||||
基本月給 | 200,000円 | 250,000円 | 300,000円 | 350,000円 | 400,000円 |
30分 | 15,000円 | 19,000円 | 23,000円 | 27,000円 | 31,000円 |
1時間 | 31,000円 | 39,000円 | 46,000円 | 54,000円 | 62,000円 |
1時間30分 | 46,000円 | 58,000円 | 70,000円 | 82,000円 | 93,000円 |
2時間 | 62,000円 | 78,000円 | 93,000円 | 109,000円 | 125,000円 |
2時間30分 | 78,000円 | 97,000円 | 117,000円 | 136,000円 | 156,000円 |
3時間 | 93,000円 | 117,000円 | 140,000円 | 164,000円 | 187,000円 |
4時間 | 125,000円 | 156,000円 | 187,000円 | 218,000円 | 250,000円 |
5時間 | 156,000円 | 195,000円 | 234,000円 | 273,000円 | 312,000円 |
※残業代の計算式:「基本月給」÷「月平均出勤日数(20日)」÷「1日の所定内労働時間(8時間)」×「残業代割増率(25%)」×「月の残業時間」
例えば、基本月給25万円で、毎日2時間残業したとしたら、1ヶ月の残業代は約7万8000円になります。
将来、残業代はもらえなくなる!
6万円以上のお金がもらえるのなら、毎日2時間残業するモチベーションにつながることでしょう。
ただし、将来その残業代がもらえなくなる可能性があります。
平均残業時間の推移をみてもわかるように、年々残業時間は減っています。
働き方改革で、残業時間に上限が設けられ、残業を減らす世の中の動きがあります。
毎日2時間残業して残業代をもらっていたのが、将来は残業ゼロで残業代ゼロになるのです。
残業ありきで生活費を計算しているなら、いまのうちに生活を見直し、残業代に頼らない生活リズムを作るべきです。
【要注意】毎日2時間残業は違法の可能性あり
毎日2時間残業を続けるのは違法になる可能性があります。
労働基準法で1ヶ月の残業時間は45時間を超えてはいけないという規定があるからです。
祝日が1日もなく、1ヶ月の出勤日数が23日だった場合、毎日2時間残業を続けると1ヶ月の残業時間が46時間となってしまい、1時間オーバーします。
働き方改革で、法律が改正されて長時間残業を排除する動きが活発です。
下記グラフのように、年々平均残業時間が減り続けている一番の理由は働き方改革の影響と言えます。
毎日2時間残業するのは普通?異常?
毎日2時間も残業するのは、異常です。
【異常と判断するポイント】
平均残業時間(1時間15分)を大きくオーバーしている
将来の残業代に大きな不安を抱えている
毎日2時間残業するのは違法になる可能性がある
毎日2時間残業と残業ゼロの生活の違い
毎日2時間残業する生活と残業ゼロの生活で、決定的な違いは、会社に拘束される時間です。
1ヶ月で40時間も差が生まれます。
40時間もあれば、趣味や恋人との時間を楽しむことができたり、資格勉強をしたり、副業に挑戦したり、自分のために40時間を使うことができます。
残業をしていると、その時間はすべて会社のために使われます。
たしかに、残業代はもらえますが、体力的にも精神的にも負担は大きくかかってきます。
毎日2時間残業するのは異常と気づくことができれば、40時間を会社から取り返すことはできます。
残業前提の会社から抜け出す方法はこちらをお読みください。
まとめ:2時間残業が毎日続くのは異常?平均と残業代から判断してみた。
2時間残業が毎日続くのは異常です。
その判断のポイントは3つです。
- 平均残業時間(1時間15分)を大きくオーバーしている
- 将来の残業代に大きな不安を抱えている
- 毎日2時間残業するのは違法になる可能性がある
あなたの人生を豊かにするためにも、1ヶ月40時間もの貴重な時間を会社ではなく、自分自身のために使いましょう。
残業がどうしても減らせないのであれば、転職するのもありです。
実際、私は毎日4時間以上サービス残業していましたが、転職して残業は毎日1時間未満で年収は200万円アップしました。
平均残業時間が1時間15分という結果からも、残業の少ない会社はたくさんあります。
一度、どんな会社があるか検索してみるのもいいでしょう。